完全データ入稿について Illustrator
FIRST STING Onlineでは、納期に合わせて3つのコースをご用意しております。
Adobe Illustratorからデータ入稿する際のご注意点
1.バージョンと保存形式について
- 対応バージョン:
- 5.5/7.01/8.01/9.02/10.0.3/CS/CS2/CS3/CS4/CS5/CS6/CC
- 保存形式:
- ai・eps
基本的に「透明効果は不可」としております。
理由としては、再現性に品質が伴わないためおすすめしていませんが、不可能ではありませんので、強く希望される方は、お電話(0120-573-630)でお問い合わせください。
2.アウトラインについて
アウトラインとは、編集可能な文字情報から編集不可能なベクトルデータへ図形化することを指します。
これにより、どのパソコン・出力機からでも同じような見え方・出力が可能になります。
もし、アウトラインされずにご入稿いただくと、全く違うフォントに置き換わってしまう可能性もありますので、入稿データは必ずアウトラインしてください!
アウトラインのイメージ
IllustratorCS2(Macintosh)の画面
手順は、
まず、アウトライン作成したいフォントを選択します。
そして、「文字」メニューから「アウトライン作成」を選択します。
アウトライン作成したいフォントは、ひとつひとつ選択しなくても、「編集」メニューから「すべてを選択」して、「アウトライン作成」すると一括で行えます。
また、その際フォント以外のものを選択していても大丈夫です。
アウトライン作成前に、後から修正できるようにファイルをバックアップとして残される事をおすすめします。(アウトライン作成した後からの文字編集はできません!)
フォントをロックしていると、アウトライン化ができませんので、必ず全てのロック(レイヤーも)を解除してからアウトライン化の処理を行ってください。
3.トンボについて
トンボは特に必要ございません。
4.貼りこみ画像について
画像は埋め込みではなくリンクでお願いします。
入稿データのイメージ
手順は、
- aiデータ
- psdデータなどの画像
入稿時、データは1つのフォルダにまとめ、フォルダごと圧縮してください。
入稿ファイル名、フォルダ名は、文字化けを避けるため、半角英数字、-(ハイフン)、_(アンダーバー)のみのファイル名でお願いいたします。
5.線幅・ヌキについて
線幅、ヌキの、簡易的な確認方法をご説明します。
- ものさしツールを選択し、画面をできるだけ拡大します。
細いラインやヌキがあるデザインの例
ものさしツール
ものさしツールで画面をドラッグすると、情報パレットにその距離が表示されます。
実線は、幅0.2mm以上、ヌキは0.3mm以上必要です。(撥水絵付は、1〜2mm)
単位がmmになっていない時は、ファイルメニューから「ドキュメント設定」を開き、単位を「ミリメートル」にしてください(Illustratorのバージョンによってメニューの場所が異なります。)
実線ではなく、ドット(アミ点)の場合は、0.2mm以上の直径と間隔が必要です。
6.マスクについて
マスク(クリッピングマスク)に使用したオブジェクトの線に対して、色を設定しないで下さい。
マスク(クリッピングマスク)に使用したオブジェクトの線に対して、色を設定しない
- Illustrator9以降: オブジェクト → クリッピングマスク
- Illustrator8: オブジェクト → マスク
マスクに使用したオブジェクトの線に対して色設定をするとポストスクリプトの解析上、意図しない結果となる場合があります。
7.オーバープリントについて
Illustratorの機能の中に「オーバープリント」があります。
上に乗ったオブジェクトや色、下になったオブジェクトや色も、両方とも混ぜ合わさった形で出力されるものですが、画面上ではそのままでは確認出来ず、トラブルの原因となります。
「属性」パレット
必ず、チェックは外してください。
8.テンプレートのご利用について
データ作成に便利なテンプレートに関するご説明です。
テンプレート例
- アイテム品番です。ご注文のアイテムのテンプレートか、品番をご確認ください。
- 絵付箇所に合わせて印刷範囲が異なっておりますので、ご希望の箇所の印刷範囲に合わせて原稿を作成くださいませ。
テンプレートにデザインを配置する場合は、原稿レイヤーとテンプレートレイヤーを分けてご入稿ください。
ラウンド範囲は、アイテム本体に対して、可能な限りの範囲です。
完全に見える部分全てではありません。
ラウンド範囲
上図のように上下丸みを帯びた部分は、絵付不可範囲です。
(この範囲は、アイテム本体により異なり、1mm〜3mm程度です。)
※ピンク線は、絵付範囲です。
9.アール加工について
例えば、下記のようなロゴデザインをマグカップに印刷する場合、マグカップの形によって見え方が異なる場合があります。
実際の入稿イメージと絵付け加工した実物を比較してみましょう。
デザイン例
- →
例えば、傾斜のないマグの111ZC2011の場合はまっすぐに仕上がります。
- →
111ZC1002は傾斜があるため、このままのデザインですと、下方に弧を描くような仕上がりになります。
アール加工とは、例に挙げた111ZC1002のような傾斜がある生地に対して、デザインが水平に見えるように扇形に変形させることを指します。
例えば、下記のようなマグに対して、グレーの部分が転写範囲にあたりますが、グレー部分を平面で表すと扇形になります。
次の画像は、「111ZC1002」に対してアール加工をしていない原稿とアール加工している原稿を比較したものです。
アール加工をしていない原稿
- →
アール加工をしていないものは、下方に弧を描くような仕上がりになります。
アール加工をした原稿
- →
アール加工をされた原稿はまっすぐ違和感なく印刷されたような仕上がりになります。
基本的に、マグと同じ目線で水平に見た時に、正しく見える為の加工になりますので、少し傾けたり近くで見ると逆に台形に見えたり、真円に見えなかったり、違和感を覚える方もいます。
次のように真円が並んでいる場合は、注意が必要です。1枚の画像として加工すると、下部にかけてアールがきつくなるので、下の真円はより歪になります。 一列ごとに加工するようにしてください。(形状:111ZC1002)
アール加工の手順
ここでは、例として、「414JJ1003」のマグに、 ロゴを配置してアールを掛ける作業を実際の画面でご説明します。(ラウンド範囲を想定)
画面は、Mac Illustrator CS2 です。
- ホームページのテンプレート一覧から、対応するアイテムの転写範囲をダウンロードします。
aiファイルを開くと下記のような画面が出てきます
開いた時のレイヤーは下記のようになります。「転写範囲」レイヤーが上記のレイヤーです。
レイヤーパレット
デザインを配置する場合は、「転写範囲」レイヤーには配置せず、新規レイヤーを作成し配置して下さい。
その際、「転写範囲」レイヤーをロックして動かないようにし、範囲や中心を確認して配置して下さい。- 入稿したいデザインをコピーし、「新規レイヤー」を作成し、ペーストします。
入稿したいデザインをコピーし、「新規レイヤー」を「デザイン」レイヤーとし、動かないように「転写範囲」レイヤーをロックし、「ガイド」レイヤーを表示させます。
そして、入稿デザインをお好みの高さに移動させます。
上図では、上から26mm位置に配置しています。上からの位置は、ガイドの一番外側の線から下になります(ただし、転写範囲は内側の範囲です)
入稿データをクリックし、縦の中心にガイドを引きます。
そして、そのガイドに合わせて、円を外側をコピーしながら縮小します(下図では赤線にしています。)
円を縮小する際、必ず、正円のまま縮小してください。縮小後、表示を広域にし、変形していないか確認してください。
コピーしたガイドを可能範囲でカットします。
範囲が分からなくなったら「転写範囲」レイヤーを表示させてください。
メニューからウィンドウ→ブラシを表示させ、入稿デザインをドラッグし、"新規アートブラシ"として登録します。
新規アートブラシとして登録
この際、透明機能やマスク、または画像が含まれる場合など、一部使用している機能によって、登録できない場合があります。(グラデーション、ブレンド、メッシュオブジェクトなども同様に不可)
その場合は、画像として「Photoshop編」を参考にご入稿いただくか、アール加工せずに、ご入稿ください。
「デザイン」レイヤーを非表示にし、カットしたガイドを選択し、登録したブラシをクリックします。
ブラシパレットで登録したブラシを選択
まれに、左右/上下が反対の場合がありますので、 登録したブラシをダブルクリックし、”反転”のチェックをご確認ください。
また、変に縦長になる場合などは、線幅を確認し、1ptに合わせてください。
メニューのオブジェクトから"アピアランスを分割"をクリックし、パスの状態に戻します。
アートブラシを適用した線は、不要なので、削除してください。
残っているパス(塗りなし/線なし)は削除
ここまでで問題なければ、ブラシ登録した元のデザインは削除して、「デザイン」レイヤーには、アール加工したデザインのみにしてください(不安な場合は、削除せずに、別途新規レイヤーを「元」とし、加工前データもそのままにご入稿ください)
以上が、Illustratorでのアール加工の行程になります。
ビットマップ画像を含む場合は、「Photoshop編」もご参考ください。
10.完全データの作り方
完全データとは、当社にてデータに手を加える(修正など)必要がない完成された印刷可能な制作データのことをいいます。
Illustrator での完全データとは、下記が全て含まれていることを指します。
- 1. のバージョンと保存形式は適切である
- 2. の文字をアウトラインしている
- 5. の線幅0.2mm・ヌキ0.3mm以上である(撥水絵付の場合は、1〜2mm)
- 6. のマスクオブジェクトの線に色指定がない
- 7. のオーバープリントを使用していない
- 8. のテンプレートを使用し、原寸サイズである
- 8. のテンプレートを使用し、9. のアール加工をしている
貼りこみ画像がある場合
完全データでのご入稿は、5,400円offとさせていただきます!
お読みいただきありがとうございます。
それでは入稿方法と入稿のご注意に沿ってご入稿ください。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
- お問い合わせ
0120-573-630
平日 9:00〜18:00 (土・日・祝日休)